ウェル・ドキュメントセンター
オフィスという用途がら執務エリアにはレイアウト変更が容易になることからも極力柱を落とさないことを望まれた。コストの制限もあることから木造の架構が必須となる中で、執務エリアを無柱空間とするため流通木材でトラスの架構を作り6m×40mの無柱空間を作り出している。
クライアントに求められた面積としては100坪であったが、建蔽率の余剰から30㎡ほどの余力があった。求められた100坪だけでは、執務エリアと倉庫、休憩室でいっぱいで、必要な機能だけを当てはめた場合、既存の建物と変わらず地域に対して完全に閉ざされた場所となることが予見されたため、用途の定まっていない、少し地域に開いた30㎡の小上がりを執務室と休憩室もまたがって付随させた。
用途の定まっていない小上がりを設けることで、執務エリアの使い方の幅を広げた。オフィス部分での小上がりでは、隣に座って簡易な打合せを行ったり、休憩室に行くまでではないちょっとした休憩をしたりすることが出来る。 休憩室部分では、机に座らず寝転がったり、あぐらを書いたりと休憩の仕方の幅が広げられる。このように使い方や行動を制限せずに自由な使い方が出来る場は働く人にとってのバッファーゾーンとなる。
そしてこのバッファーゾーンは、このオフィスとまちの関係をつなぐものでもある。少し地面から浮かせ、高さを抑えることで軽やかさを演出し、さらに連窓を設けることで、少し様子がうかがえるようにし、まちに対する圧迫感を減少させた。書類管理という業務内容からも、あまりオフィスを開くことが望まれておらず、従来だと周囲の住人からすると少し不安感を醸し出してしまいがちだが、この小上がりの提案により、その不安感を払拭する計画とした。
また従来の基準階で積層されるオフィスとは違い、一様な高さの天井とせずにオフィスエリアと小上がりスペースで天井の高さを変えることで、開放的な空間と落ち着く空間を設けた。さらに、架構部分を全て木で囲うことで木の温もりが感じられる空間となった。
名 称:ウェル・ドキュメントセンター
所 在 地:愛知県名古屋市
用途:オフィス
施工:ザイソウハウス
構造設計:KAP
電気設備設計:Y’s ESD
機械設備設計:大塚設備計画
写真:ToLoLo studio
構造:木造
床面積:342.84㎡
設計期間:2023-2024
施工期間:2024-2025














































