神宮前の美容室 ALLY
明治神宮前駅近くに位置する美容室の改修。
多様な人が行き交う原宿で、この美容室もまた性別、国籍、趣味嗜好を問わず多くの人々を受け入れていた。
まわりを写す鏡、軽く反射するLGS、鈍く反射するステンレス、塗装によって少し光沢をもった角材たちは、それぞれ違うかのように見える時もあれば、”仲間”のように集合する様子とも見えるカット面として生まれ変わった。
改修前の美容室は、開業当時に設置されたカット面に加え、置き鏡や照明を必要に応じて付け足すように構成されていた。
改修後、出来るだけ多くの人を受け入れるためにも、客席数を整理し主にカット面を更新した。3日間という限られた工事期間ということもあり、あらかじめ制作したLGSのカット面を取り付ける方法を採用した。
カット面は、鏡を取り付けるLGSの面、ステンレスのテーブル、そしてそれらを支えるための角材で構成されている。
LGSは、2本のみ天井に接合されており、コンセントの配線を中に隠すことによって余計な線を出さないよう工夫した。また、カット面のデザインとなっているLGS上部の切り取りは、天井の既存設備や梁などを避けている。それぞれのカット面は、各々の位置で柔軟に対応しつつも、強い存在感を持ち、それらの個性として現れているように思う。
カット面の強度をより安定させているのが、足元の角材である。この角材は、LGSの面を全方向から支えることによりカット面全体を安定させている。また、平均施術時間が長くテーブルが必要だったり、今後は脚置きがない椅子を利用したりするため、テーブルとのおさまりに無駄が生まれないよう、足元の角材がステンレスのテーブルを支えるデザインとして考えた。合計11面あるカット面は、LGS上部の切り取り方によってそれぞれ異なる形に見えるが、実際は、短い工期に対応するため3パターンを用意し、それらを反転しながら配置している。
ALLY
所在地:東京都渋谷区神宮前3-20-15 中野ビル1F
施工:ルーヴィス
写真:ToLoLo studio
構造:RC造
階数:3F建ての1F
床面積:97.30㎡
設計期間:2024.1-2024.9
施工期間:2024.10
掲載:
ALLY HP

























